ぎっくり腰になったときお酒を飲んでも大丈夫?飲酒による腰痛への影響は?


「ぎっくり腰になったときにお酒は飲んでもいいの?」

「お酒を飲むと腰痛が悪化してしまうって聞いたけどホント?」

普段からお酒を飲む習慣を持っている人は、ぎっくり腰になったときのアルコールの影響は気になりますよね。

「酒は百薬の長って言うくらいだし、少量の飲酒ならむしろ良い効果もあるのでは・・・?」なんて考える人もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、ぎっくり腰になったときにお酒を飲むのは、症状が悪化してしまう恐れあるので基本的にNGです。ぎっくり腰になったときにお酒を飲んではいけない理由は、お酒によりぎっくり腰の炎症がさらに悪化してしまう恐れが有るからです。

お酒を飲むと炎症が悪化すると言われても、仕事で医学について学んでいる方でもなければ、

ぎっくり腰の炎症って何だろう?

飲酒で症状が悪化するのはなんで?

飲酒で炎症が悪化するってどういうこと?

などなど、様々な疑問が浮かんでくると思います。

基本的な知識がないと誤った対処法を行ってしまうこともありますので、今回の記事ではぎっくり腰の症状や基本的な医療の知識などもあわせて説明していきます。

ぎっくり腰への適切な対処ができるようになるように、ぜひ最後までこの記事を読んでみてくださいね。

ぎっくり腰になったときにお酒を飲んではいけないのはなぜ?


そもそも、ぎっくり腰はどのような原因で発生するのでしょうか?

ぎっくり腰の痛みは、老化や運動不足により硬くなってしまった筋肉に、激しい運動などで急な強い負荷がかかり筋細胞にダメージを受けてしまうことが原因です。この傷ついた細胞の修復のために患部では炎症が発生し、この炎症がぎっくり腰の激痛を引き起こします。

ぎっくり腰の原因となる大腰筋や腸腰筋などの筋肉は、身体の中でもかなり大きな筋肉ですので、細胞修復のための炎症の痛みも大きなものになってしまいます。

ちなみに、炎症とは免疫機能の1つで、傷を負った細胞を早く修復できるように血流を活性化させる体内の仕組みです。血流を活性化させることで傷ついた細胞の代謝を早め、ダメージを受けた患部を回復させます。

細胞の代謝を促進する炎症の機能ですが、一方で炎症が発生している箇所は熱を持ち、痛みの原因物質を発生させてしまいます。そのため、ぎっくり腰による炎症を抑え、早く痛みをなくしたい場合にはアイシング(患部を冷やす行為)が効果的になります。

ぎっくり腰の炎症とお酒を飲むことにはどのような関係があるの?


では、このぎっくり腰になったときにお酒を飲むと、ぎっくり腰の炎症にどのような影響があるのでしょうか?ここでは、お酒を飲むことでぎっくり腰の炎症が悪化してしまう理由を3つお伝えしていきます。

お酒に含まれるアルコールの分解作用による影響:ビタミンやミネラルの消費

お酒を飲むと、摂取したアルコールは肝臓で分解されますが、アルコールの分解には多量のビタミンやミネラルが消費されます。こういったビタミンやミネラル類は細胞の代謝・活性化にも使われるものです。
体内のビタミンやミネラルなどの栄養素やエネルギーには限りがあるので、ぎっくり腰のときにお酒を飲むと、腰部の筋細胞の修復とアルコールの分解にエネルギーが分散してしまいます。
エネルギーが分散すると、腰部の痛みの原因となっている傷ついた筋細胞を修復するスピードも落ちてしまいますので、1日でも早く痛みをなくしたいという方は、やはりお酒は控えておいたほうが良いでしょう。

お酒を飲んだ後の基礎体温低下による影響:血流の悪化作用

お酒によるアルコール摂取の作用は、飲酒時や飲酒直後に体温が上がるだけではありません。お酒を飲んでいる際は血行が促進され体温が上がりますが、一定まで体温が上がった後は、汗をかき体温が低下し、場合によっては元の基礎体温よりも体温が下がってしまうこともあります。
体温が下がると全身の血流が悪くなるため、ぎっくり腰の痛みを長引かせてしまう原因に繋がります。

お酒による体温上昇効果の影響:血流上昇による炎症の悪化

一方で、お酒を飲んだ直後にはカラダ全体がポカポカしてくる感覚がありますよね?
実は、ぎっくり腰のときにお酒を飲んではいけない1番の理由は、お酒によるこの体温上昇効果にあります。お酒を飲むと全身の血行が良くなるため、それによりぎっくり腰で痛んだ患部の炎症がさらに激しくなり、痛み症状も悪化してしまうというわけです。
お酒を飲むことの他にも血行がよくなる行為として、ぎっくり腰になったときに控えておいた方が良いものには、お風呂やストレッチ、マッサージなどもあります。いずれも体温を上げてしまったり、患部の血行を促進してしまい、痛みを長引かせてしまう原因となりますので、ぎっくり腰になったときは体温が上昇してしまう行動には注意するようにしましょう。

ぎっくり腰になったらいつまでお酒を我慢すれば良いの?

ここまででぎっくり腰になったときにお酒を控えた方が良い理由についてお伝えしてきました。では、ぎっくり腰になったらいつまでお酒を我慢すれば良いのでしょうか?
お酒を飲むのは、ぎっくり腰の痛みがなくなるまで我慢しておくのが良いです。これは、ぎっくり腰の炎症が発生しているうちは、アルコールによる体温上昇の作用が患部の炎症を長引かせてしまうからです。
一般的に、ぎっくり腰の痛みが治るまでは、早い人であれば2~3日、症状が長引く場合は1週間~1ヶ月程度かかるようです。お酒が好きであったり、晩酌などの習慣的にお酒を飲まれる方は、長期間にわたってお酒を我慢しなければならないので辛いかもしれませんが、痛みが引くまではなるべくアルコールは控えておきましょう。

「酒は百薬の長」はウソ?ホント?お酒とぎっくり腰の関係は?

「酒は百薬の長」って昔からよく聞く言葉ですよね。ご存知の通り、「適量のお酒はどんな薬よりも効果がある」ということわざです。

あらためて調べてみたところ、この言葉は元々は中国の古代史所「漢書」に書かれていた言葉なんだそうです。漢書は、1世紀~2世紀頃に栄えた後漢が編纂した歴史書ですから、「酒は百薬の長」という言葉は2000年近くも前からある言葉なんですね。

では、そんな大昔から百薬の長とも言われるお酒には、ぎっくり腰の予防などには効果があるのでしょうか?

百薬の長と言われるお酒には健康にどんな影響があるの?


お酒は飲みすぎると内臓を痛めてしまうなどの悪影響もありますが、あくまでも適量のアルコールであれば、精神のリラックス作用も見込めますし、ストレス軽減や、食欲増進の効果もあります。さらに近年の研究では血圧降下作用、アレルギー抑制、老化防止などのデータも出てきているそうです。
ちなみに、ここでの「適量」とは1日20g程度のアルコール量のことで、ビールであれば500ml(中ビン1本)、日本酒やワインであれば180ml(1合)となります。なお、1日20g以上のアルコール量を摂取していると死亡率が上がるというデータもあるので、あくまでもお酒を飲むはほどほどにしておくのが重要です。

適度なお酒であればぎっくり腰への予防効果などは期待できるの?

百薬の長とも言われるお酒。では、具体的にぎっくり腰にはどのような影響があるのでしょうか?
日頃から腰痛持ちの方であれば、もしお酒がぎっくり腰の予防効果があるといったことがあればとても嬉しいですよね。
ただ、残念ながら、現在までの研究やデータでは、適度な量であっても飲酒がぎっくり腰や他の腰痛などの予防になるといったポジティブな情報はありませんでした。
しかし、適度な量のアルコールであれば内臓の活発化にもなり、食欲増進などの効果は見込めます。夏バテなどで食欲や体力がなくなっているというような方は、少量程度のお酒を飲む習慣を持つことで、健康促進になることもあるでしょう。
アルコールを分解・吸収できる量は個人差が大きいので、お酒を飲むことを日々の楽しみとしている方はご自身のアルコールの許容量をよく理解した上で、あくまでも適度な量でお酒を楽しめるようにしましょう。

酒は百薬の長、されど万病の元とも言われますので、くれぐれもお酒の飲みすぎには注意してくださいね。

ぎっくり腰になったときにお酒を飲んでも大丈夫?まとめ

今回の記事ではぎっくり腰とお酒の関係について説明しました。ぎっくり腰になったときは、炎症(痛み症状)がおさまるまでの期間はお酒は控えておいた方が良いでしょう。炎症がおさまってからであれば、適量のアルコールを楽しむことは問題ありません。

日頃からお酒を飲むことを楽しみにしている方も多いと思いますが、ぎっくり腰になったときはお酒を飲むのは控え、早めにぎっくり腰の痛みから回復できるようにしてみてくださいね。