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ぎっくり腰の正式名称は『急性腰痛症』

ぎっくり腰は正式名称や医学用語ではないということは知っていましたか?!実はぎっくり腰は通称で正式名称は『急性腰痛症』です。

実際にぎっくり腰になったことがある人なら、急に腰に強烈な痛みが襲ってくるぎっくり腰の正式名称が急性腰痛症と言われると、その名の通り!イメージ通り!と思うかもしれませんね。

ですが、この正式名称『急性腰痛症』についてちゃんと知る必要があります。なぜなら”ぎっくり腰”と呼ぶ時と違って正式名称である『急性腰痛症』と呼ぶことによって、ぎっくり腰の原因や対処法などが見えてくるからなんですね。

そこで、今回の記事ではぎっくり腰の正式名称『急性腰痛症』に着目して”急性”と”腰痛症”についてそれぞれ考えていくことで、ぎっくり腰の正体そして対処法を見出していきます!

ぎっくり腰の正式名称にもある”急性”が持つ意味

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最初に見ていくのはぎっくり腰の正式名称『急性腰痛症』のうち”急性”という部分です。急性とはその名の通り急に痛みなどの症状が発生することを指します。そして短期間で回復していくのも急性の特徴です。(半年以上が長期間にあたります)

例えば足を家具などにぶつけて一時的に足が痛むが、しばらくすると痛みが引いて何事もなかったのように回復する。このような種類の痛みが急性の痛みになります。

ぎっくり腰も正式名称『急性腰痛症』ですから、それまで腰に痛みがなかったのに何かの拍子に突然腰に激痛が走り、何日かすると痛みがなくなって元通りになりますよね。



そして急性の特徴として、痛みなどが発生しているときは筋肉が炎症を起こしています。炎症とは何らかの原因で筋肉などが傷ついたときに正常に戻そうとする働きの事で、この炎症が痛みを伴っています。

つまりぎっくり腰(正式名称:急性腰痛症)は急激に腰の筋肉などに強い負荷がかかるので、それを元に戻そうとするために炎症が起きて強烈な痛みを感じるということになります

急性腰痛症以外の”急性”の痛みの例

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正式名称『急性腰痛症』であるぎっくり腰と同じように、急激に強い痛みを発生するものとして

  1. 打撲や捻挫、骨折など外部からの圧力で筋肉・関節・骨に損傷を与えるもの
  2. 切り傷や擦り傷、火傷など皮膚に損傷を与えるもの
  3. 細菌感染などで生じる急性胃腸炎のような内臓の病気

このなかでぎっくり腰は1番の捻挫などにとても近い症状で筋肉や骨・関節が損傷して痛みが発生しています。ぎっくり腰は”腰に起こる捻挫”というイメージに近いです。

そしてぎっくり腰はヘルニアや腰椎圧迫骨折などを同時に発症していない場合は”筋肉”が損傷していて炎症が起きており、激しい痛みを引き起こしている状態です

急性と慢性では対処法が大きく異なる

ぎっくり腰の正式名称が『急性腰痛症』であり、急性の痛みがどういったものか?が分かったところで、今度は急性と慢性の痛みで対処法がどう違うのか?が気になると思います。

慢性の痛みと違って急性の痛みは炎症が起きているので、ぎっくり腰もそうですが、激しい痛みを伴います。なので炎症を抑えることが痛みを軽減することにつながります。



具体的に炎症を抑える方法としてはアイシング(痛みが出ている患部を冷やすこと)が最も有効になります。そして炎症の広がりを抑えるために安静にしていることも大事です。

ぎっくり腰も正式名称『急性腰痛症』ですから、ぎっくり腰になった時は腰や背中の筋肉で炎症を起こしています。なので先ずは腰の痛みが強い部位を冷やすことがぎっくり腰の対処法になります。

※もっと詳しくぎっくり腰になった際に痛みを抑える方法を知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

急性でなければぎっくり腰ではない?!

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急に強烈な痛みが襲ってきて数日で回復するというぎっくり腰の特徴を考えたら、ぎっくり腰の正式名称が『急性腰痛症』でも多くの人は違和感を覚えないと思いますが、中にはぎっくり腰の痛みが長期間続いてしまう人もいます

あるいはぎっくり腰になる前から腰に痛みがあって、急に強烈な痛みが来たというよりは以前から続く痛みが強くなったように感じるという人もいます。

これらのケースは急性の痛みとは特徴が異なるから急性ではないのか?急性でなければぎっくり腰ではないのか?と思うこともあるかもしれません


ぎっくり腰の正式名称は『急性腰痛症』ではありますが、これらのケースのように痛みが長引いたり発症前から腰に痛みがある場合でもぎっくり腰と言えます。

正式名称『急性腰痛症』だからといって必ずしも回復が早いわけではなくて、生活の中で腰に負担をかけることを続けていると腰の痛みがなかなか治らず、長期化して慢性的な痛みになります

そしてぎっくり腰自体は急に起きる病気ですが、ぎっくり腰の原因は日々の生活の中に潜んでいて(悪い姿勢や生活習慣、ストレスなど)、ぎっくり腰を発症する前から腰に痛みが出始めることは珍しくありません。

※ぎっくり腰になってしまう原因は実に様々で、その原因ごとに対処法を変える必要があります。こちらの記事でぎっくり腰になってしまう主な原因と各原因に対してどう対処すれば良いのか書いていますので参考にしてみてください。


ぎっくり腰の正式名称にもある”腰痛症”とは何か?!

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ぎっくり腰の正式名称『急性腰痛症』の腰痛症とは、その名の通り腰に痛みがある症状を言うのですが一口に腰と言っても腰は範囲が広い部位ですし、腰には筋肉や骨はもちろん内臓もありますのでどこがどう痛んでいるのか自分でも良く分からないことは少なくないと思います。

そこで、腰痛症とは具体的に身体のどの部分がどのような状態になっているのか?を筋肉が痛んでるパターンや骨に損傷あるパターンなどのいくつかのパターンに分けて説明していきます。

これを知っているとぎっくり腰になった時に、どの病院に行けばいいのか?そもそも今のはぎっくり腰なのか?ということを判別できるようになるので適切な対処を素早く取れるようになって早期回復につながります。

※ぎっくり腰になった時にどこの病院に行けば良いのか?はこちらの記事を参考にしてみてください。

筋肉・筋膜が痛む急性腰痛症

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まず最初は、腰の筋肉や筋膜が損傷していて痛みを発しているパターンです。腰とは一般的に肩甲骨の下から臀部の上を指すので、肩甲骨から臀部までの範囲にある筋肉が痛んでいる状態です

背骨の異常(骨折や骨粗しょう症など)も伴って痛みを引き起こしている場合もありますが、一般的な腰痛や数日で回復するぎっくり腰では筋肉だけが損傷しているケースがほとんどです。

この場合は腰の筋肉が捻挫している『腰椎捻挫』を患っている可能性が高くて、足首によくある捻挫が腰に起きたというイメージです。捻挫ですので対処はアイシングがおすすめです。

筋肉の損傷だけですので整形外科などでレントゲン検査をしても異常が見つかることはなくて、湿布を処方されて終わることがほとんどです。


このパターンのぎっくり腰は普段の生活の中に原因があって

  • 姿勢が悪かったり椅子に座ることが多くて腰に継続的に負担をかけている
  • スポーツや重いものを持ち上げる仕事などで腰に強い負荷をかけることが多い、
  • 加齢や食生活により筋肉が衰えていて少しの負荷でも損傷してしまう

といったことがぎっくり腰(正式名称:急性腰痛症)を発症する原因になります

脊椎(背骨)が痛む急性腰痛症

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ぎっくり腰の正式名称は『急性腰痛症』ですが、急性腰痛症の中には筋肉だけでなく骨にも損傷がある場合があり、その場合は単にぎっくり腰だけではなく別の病気にもなっている可能性があります。その代表的なものが脊椎圧迫骨折です。

※ぎっくり腰の正式名称が急性腰痛症であり、急性腰痛症の一種として脊椎圧迫骨折があるという位置づけです。

脊椎圧迫骨折とはその名の通り、外部からの強い圧力によって脊椎が潰れるような形で骨折してしまう病気です。

しかし、脊椎への強い圧力が原因というよりは骨密度の低下などが起きていて脊椎が強い負荷に耐えがたい状態になっていると発症しやすいです。

食習慣や喫煙などで骨が弱くなったり骨密度が低下しますが、特に運動量の減少が骨が弱くなっていく大きな原因になりますので、運動量が低下しやすい高齢者などは要注意です。

日頃から少しでも軽くでもいいので運動を心がけることと、骨を強くしてくれる食事を摂るようにしましょう!

神経に痛みが出る急性腰痛症

ぎっくり腰の正式名称である『急性腰痛症』の中には椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)も含まれます。これらの病気は腰の神経に関するもので痛みと共に痺れを伴うことがあります。

※1
椎間板ヘルニアとは、背骨には小さい骨が多数結ばれて形成されていますが、その骨と骨がぶつかって傷つかないように骨の間にあってクッションのような役割をしている椎間板が突出してしまい、それが神経に当たることで痛みを発生する病気です。

※2
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)とは、背骨の中には神経(脊髄)を通すためのトンネルのような管があって、その管の事を脊柱管と言うのですが、その脊柱管が骨の変形などによって狭くなってしまう病気です。椎間板ヘルニアと併発することも多いです。


神経にまで異常が発生した場合は腰の痛みだけでなく痺れを伴うことが多いので、ぎっくり腰になった時に痺れも感じる場合は椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症になっている場合があります。

筋肉だけが損傷している普通のぎっくり腰と違って、何日かすれば痛みが引いたり治ったりするというものでは無いので必ず放置せずに、自己流で対処したりしないで病院で検査することをお勧めします。

腰痛症ではなく内臓が痛んでいる場合も!

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ぎっくり腰は正式名称『急性腰痛症』だから、急に腰が痛むものはすべて腰痛症だろう!と考えていると、思わぬ悲劇に見舞われる可能性があります。なぜなら腰のあたりには多くの内臓があって、内臓が原因で痛みが出ている場合もあるからです。

ぎっくり腰の正式名称が急性腰痛症とは言っても、腰に急激に強烈な痛みが発生するものすべてがぎっくり腰・急性腰痛症では無いということです。

ぎっくり腰だと思って腰のあたりが痛む時に、実は内臓の病気だった主な例としては腎炎、尿管結石、膵臓がん、解離性大動脈などが挙げられます。

ぎっくり腰になった時に痛みがあまりにも強かったり、痛む箇所が腰以外にも及ぶ、痛みの出る箇所が変わるなどの症状が出たら内臓の病気である可能性があるので場合によっては救急車を呼んですぐさま病院に向かった方が良いでしょう。



大事なことは自分で勝手に『ぎっくり腰だ!数日経てば大丈夫!』と判断せずに、ぎっくり腰の正式名称である急性腰痛症には椎間板ヘルニアや脊椎圧迫骨折などの病気も含まれており、これらの病気になっている可能性があるということ。

そして内臓の病気になっている可能性もあるということを踏まえながら迅速に適切な対処をとれるようにしていきましょう!