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妊婦さんに多いぎっくり腰!痛みを和らげるにはどうしたら良い?

ぎっくり腰と聞くとご高齢の方が多くなるイメージですが、実はかなりの数の妊婦さんがぎっくり腰で悩んでいるというのはご存知でしたでしょうか?

多くの妊婦さんがぎっくり腰になる理由の1つには、妊娠中にリラキシンというホルモンが分泌されることがあります。リラキシンは、赤ちゃんを産みやすくするために骨盤や靭帯をゆるめる働きをするのですが、これがぎっくり腰を誘発する原因となってしまうのです。

妊婦さんがぎっくり腰になると、ただでさえ体調が良くないときに追い打ちのように腰の激痛が加わり、仕事も家事もままならず、ベッドで寝ているだけなのにそれでも辛い・・・。

今回の記事ではそんなぎっくり腰に悩む妊婦さんたちのために、妊婦さんがぎっくり腰になったときの適切な対処方法や、普段からできる予防方法にはどのようなものがあるかなどについて紹介していきます。

妊婦さんがぎっくり腰にかかりやすくなるのはこんな理由!

そもそも妊婦さんがぎっくり腰になりやすくなるのはどのような理由なのでしょうか?ここではまず、妊婦さんがぎっくり腰になりやすくなる理由を3つ説明していきます。

妊婦さんがぎっくり腰になりやすい理由①リラキシンホルモンの分泌

はじめにも少し触れましたが、妊婦さんになると出産への準備のためリラキシンという体内ホルモンが分泌されるようになります。このリラキシンホルモンは子宮弛緩因子とも言われていて、胎盤や子宮から分泌され、妊婦さんの靭帯や関節を柔らかくする働きをします。このように骨盤周りの柔軟性を高めることで、妊婦さんの出産時の身体への負担を減らしてくれるのです。

リラキシンホルモンは、妊娠7週目頃から分泌されはじめます。そのため、この間の時期は、緩くなった関節や靭帯のために、骨盤が歪みやすく、大腰筋や腸腰金などの腰周りの筋肉が衝撃を吸収しにくくなっています。したがって、妊婦さんが重いものを持ったりして腰に負担をかけると、腰周りの筋肉が傷つき、ぎっくり腰になってしまうのです。

リラキシンホルモンの分泌は、産後も数ヶ月後まで続くので、その間は腰に負担をかけるような動作は控え、旦那さんを始めとしたご家族の方の力を借りられるようにするのがよいでしょう。

妊婦さんがぎっくり腰になりやすい理由②子宮による骨盤周りの圧迫

妊娠中に子宮が大きくなってくると、胃や腸、膀胱などの内臓や腰回りの筋肉や関節が圧迫されることで、妊婦さんには様々な症状が現れてきます。吐き気や食欲不振、便秘、頻尿などなど、そんな子宮による周辺器官の圧迫によりおこりやすい症状の1つにぎっくり腰があります。

ぎっくり腰になる原因の1つには、腰に負荷かがかかり、腰回りの筋肉(大腰筋、腸腰筋など)や靭帯、関節が傷ついてしまうことにあります。子宮が大きくなることで、腰回りの筋肉や靭帯は、いままで通りに動きずらくなっていますから、ちょっとした負荷であっても歪んだ形で筋肉や関節に伝わり、余計にダメージを負いやすくなってしまっているのです。

子宮による骨盤周りの圧迫への対策方法は、この記事の「妊婦さんにオススメのぎっくり腰の予防方法」にて詳細を説明していますので、ぜひこちらもチェックしてください。

妊婦さんがぎっくり腰になりやすい理由③妊娠中の運動不足

妊娠中には赤ちゃんにもママさんにも負担をかけすぎないように安静にしておきましょうとよく言われていますよね。しかし、安静にしすぎて妊婦さんの身体が運動不足になってしまうと、これもまたぎっくり腰になりやすくなる原因となります。

運動不足により筋肉の柔軟性がだんだんと悪くなってくると、何もしていないのにぎっくり腰になったということになってしまいます。妊娠中の「安静」は、激しい運動はNGという意味なので、健康な筋肉を保つための適度に身体を動かす習慣は持ち続けるのが良いでしょう。

ぎっくり腰になってしまったらどのように対処をしたら良いの?

妊婦さんのぎっくり腰は、リラキシンの分泌が活発になり、またお腹が大きくなり腰への負担が増える、妊娠中期から後期にかけてなりやすくなります。こんな時期にぎっくり腰になってしまったらどのように対処したら良いのでしょうか?

妊婦さんのぎっくり腰への対処法①ぎっくり腰になったばかりのとき

妊娠中にぎっくり腰になってしまったら、まずは絶対安静が第一です。ぎっくり腰の痛みの原因は筋肉や靭帯の損傷にありますから、まずは安静にして筋肉や靭帯が回復するのを待ちましょう。筋肉や靭帯が回復し、痛みがひいてくるのは、個人差はありますが、一般的に3日〜1週間程度、ながければ1ヶ月ほどかかると言われています。

この痛みが激しい時期に、さらに筋肉や靭帯に負荷をかけ続けると、傷ついた組織が回復するどころか、さらにダメージが大きくなり、痛み症状が悪化してしまいますので注意が必要です。この期間のうちは、家族の協力を得ながら、家事や子育ての負担を減らしていきたいですね。

妊婦さんのぎっくり腰への対処法②ぎっくり腰の痛みが激しいとき

ぎっくり腰の痛みが激しい時期は、患部の炎症をはやくおさめられるようにアイシングをしていくのが重要だと言われています。しかし、妊婦さんの場合は、過剰に腰周りや腹部を冷やしすぎると、お腹の中にいる赤ちゃんへの負担となってしまいますから注意が必要です。

氷まくらなど温度が低すぎるものの使用は避け、水道水で濡らしてからよく絞ったタオルをぎっくり腰で痛む箇所にあてて、炎症の治りを早められるようにするのが良いでしょう。患部を冷やす行為は、ぎっくり腰の痛み症状があるうちは有効ですので、痛みが続いているうちは定期的にアイシングをしていくと良いでしょう。。

妊婦さんのぎっくり腰への対処法③ぎっくり腰の痛みが和らいできたとき

ぎっくり腰の痛みが和らいできたら、痛みのない無理のない範囲で、腰回りの筋肉を刺激できるように徐々にストレッチや運動をしていくようにしましょう。一度ぎっくり腰になったからといって、過剰に安静にしすぎていると、弱くなった筋肉がさらに弱くなってしまいぎっくり腰の症状が再発・慢性化する原因になります。

最近では妊娠中のママさんに向けた、マタニティ専用のスポーツができる教室もあります。ヨガやピラティス、スイミングなど、お腹への負担を考えながら楽しめる運動ができる習慣を作っていきましょう。

ぎっくり腰になった妊婦さんが気をつけるべき3つのこと

ぎっくり腰の痛みを和らげる方法や、早く治るようにする方法はいくつもありますが、一般的にぎっくり腰への対処法として使われているもののなかには、妊婦さんが絶対にやってはNGな対処法もあります。ここでは、そんなぎっくり腰になってしまった妊婦さんが気をつけるべき3つのことをご紹介します。

妊婦さんがやってはいけないこと①痛み止めの服用

ぎっくり腰になってしまった妊婦さんがもっともやってはいけないことの1つが痛み止めの服用です。妊娠中はタバコやアルコールはNG、食べ物でも水銀などが含まれる可能性のあるマグロやカジキを生で食べてはいけないと言われますが、こういった薬物の摂取も注意しなければならないことの1つです。

特に妊娠初期にロキソニンなどの鎮痛剤を服用すると、胎児の先天的な病気や奇形、発育不全になるリスクを増大させてしまいます。

ぎっくり腰の痛みを抑えるロキソニンやカコナールなどの鎮痛剤は薬局でも市販されていますが、絶対に自分で判断して服用しないで、どうしても痛み症状が辛い時には、医師や薬剤師に相談して、適切な鎮痛剤を処方してもらうようにしましょう。専門家に相談することで、胎児への影響が少ない痛み止めを処方してもらえます。

妊婦さんがやってはいけないこと②過剰なアイシング

「妊婦さんのぎっくり腰への対処法②ぎっくり腰の痛みが激しいとき」でも触れましたが、妊娠中にお腹周りを過剰に冷やす行為は、妊婦さんがやってはいけない行為の1つです。妊娠中に身体を冷やしてしまうと、お腹が張りやすくなり切迫流産などのリスクを上昇させてしまいます。

ぎっくり腰の痛みを和らげるためには患部を冷やすことが大切ですが、氷まくらなど温度が低すぎるものの使用は避け、痛みが酷い場合には濡れタオルや冷湿布を使用し、お腹周りが冷えすぎないように患部を冷やしましょう。

妊婦さんがやってはいけないこと③屋内に引きこもる

ただでさえ妊娠の症状があって辛い時期に、ぎっくり腰になんてなってしまったら、ますます外に出るのが億劫になってしまいますよね。しかし、そのような引きこもりの期間が長く続くと、妊婦さんのぎっくり腰の再発のリスクをますます高めることになっていまいます。

引きこもりを続けて運動不足な状態に陥ると、筋肉がさらに弱まりぎっくり腰のリスクが高まります。3日〜7日ほどしてだんだんとぎっくり腰の痛みが和らいできたら、散歩などの軽い運動からで良いので腰回りの筋肉を刺激できることを取り入れていきましょう。

妊婦さんにオススメのぎっくり腰の予防方法

妊婦さんになると様々な要因があってぎっくり腰になるリスクが高まります。では妊婦さんがぎっくり腰にならないようにするためにはどのような予防方法をすれば良いのでしょうか?

こちらでは妊婦さんにオススメのぎっくり腰の予防方法を3つ紹介していきます。

妊婦さんにオススメのぎっくり腰の予防方法①腹帯を着用する

妊婦さんにまずオススメしたいぎっくり腰のお手軽な予防方法が、腹帯を着用することです。腹帯には、お腹のなかの赤ちゃんを冷えから守るための保温効果と、赤ちゃんが育って大きくなったお腹の負担を減らしてくれる効果があります。腹帯というと腰への負担を軽減してくれる効果に目が行きがちですが、保温効果もとても重要です。

妊娠中のママさんは体内の多量の血液が赤ちゃんを育てるために使われるため、一時的に身体全体の血液量が不足し、冷えの症状が起こりやすくなります。冷えが起きると筋肉が凝り固まり、柔軟性も落ちますから、ぎっくり腰の原因にもなります。

腹帯は、腰の負担を軽減するために、お腹が大きくなり始める妊娠5ヶ月目くらいから着けるのが良いと言われていますが、同時にぎっくり腰の原因となる冷えの予防にもなりますので、妊娠初期の時期であっても早めに着用の習慣を持っておくと良いでしょう。。

妊婦さんにオススメのぎっくり腰の予防方法②マタニティ専門の整体

妊娠すると、妊婦さんの身体は出産に向けて10ヶ月の間に様々な変化が訪れます。その副作用としてリラキシンの分泌による筋肉や靭帯の弛緩作用や、人によっては熱や吐き気、頭痛などつまりの症状が酷くなる方もいます。妊娠中のママさんたちのなかでも、特に身体の痛みが気になる方にオススメしたいのがマタニティ専門の整体を受診することです。

マタニティ専門の整体では、専門の整体医さんが妊娠中のママさんの身体への負担を軽減させるための、妊婦さんに向けたプログラムを提供してくれます。このような専門の整体医では、うつ向けの姿勢にならずに施術を受けられるなど、妊婦さんの身体に負担がかからないように様々な配慮をしてもらえます。

マタニティ専門のコースを提供してくれる整体院は、いまは数が増えていて予約も取りやすくなっていますから、妊娠の進行ととも身体への負担が気になってきているママさんは一度受診してみるのが良いでしょう。

妊婦さんにオススメのぎっくり腰の予防方法③マタニティ専門のママさん教室に通う

妊娠中にできる健康な身体作りのために妊婦さんにオススメしたいのがマタニティ専門の教室に通うことです。動画サイトで「マタニティヨガ」や「マタニティエクササイズ」といったワードで検索すると自宅で一人ででもできるママさん用の運動動画が見れますが、運動の習慣って一人だとなかなか継続させにくいですよね。

今では、スイミング、ヨガ、ピラティス、ジム、エアロビクスなど妊婦さん用の様々な教室があります。こういった運動教室に通えば、健康な身体作りでぎっくり腰の予防になるだけでなく、教室でママさん友達もできるのが嬉しいですよね。楽しく無理なくできる運動習慣を作れるよう、自分にあった教室をぜひ探してみてください。

妊婦さんに多いぎっくり腰!痛みを和らげるにはどうしたら良い?まとめ

今回の記事では、妊婦さんに多いぎっくり腰というテーマで、妊婦さんがぎっくり腰になってしまった場合の対処法や、妊婦さんにオススメしたぎっくり腰の予防法などについてご紹介しました。

妊娠中にはぎっくり腰で悩まれるママさんがとても多いですから、ぜひこの記事を参考にしてぎっくり腰の対策に役立ててみてください。