ぎっくり腰,冷やす

ぎっくり腰で冷やすのは炎症が起きてるから

ぎっくり腰になった時にまず冷やすのが良いとは知っていても、なんで冷やすと良いのか?まで知っている場合は少ないと思います。ですが、なぜぎっくり腰になった時に冷やすのか?を理解していないと思うような効果が得られなかったり逆効果になってしまうことがあります。

なので、ぎっくり腰になった時になぜ冷やすのと良いのか、しっかりと理解してぎっくり腰の痛みをいち早く抑えて早期回復を目指しましょう!


ぎっくり腰になった時に冷やすと良い理由は一言でいうと”炎症”が起きているからです。ぎっくり腰になったときは腰に炎症が起きていて炎症によって痛みが発生します。

だから炎症を抑えることが痛みを抑えることにつながるということです。そしてぎっくり腰のような外傷の場合は、後述しますが炎症をいち早く抑えるのは冷やすことが効果的なんですね。

そもそも炎症って?!

ぎっくり腰,炎症

炎症とは外傷や病気などで身体に異常をきたしたときに、元の正常な状態に戻そうとする作用です。ぎっくり腰の例でいえば、ぎっくり腰になった瞬間に腰まわりの筋肉や関節あるいは骨に損傷が起きます。この損傷を修復して元に戻そうとする働きが炎症です。

ここまで聞くと炎症って抑えるべきものではないだろうか?と思うかもしれませんが、炎症が起きているときは発熱や痛み、腫れといったことが起きます。

※炎症の5つの特徴※

  • 1.炎症起きてるところが赤くなる
  • 2.炎症している部分に熱感がある
  • 3.疼痛が発生する(ズキズキ、ジンジンといった痛み)
  • 4.炎症している周辺が腫れる
  • 5.機能障害(動かせないなど)

この中でも痛みがぎっくり腰の場合はとても強く出るうえに、身体の中心である腰に強烈な痛みが出ると日常生活にも影響を与えてしまいます。

そこで、痛みの原因となる炎症を抑える必要があるんですね。

炎症を抑えるためには冷やすのが最適

そして炎症を抑えるために効果的なのが冷やすことです。炎症が起きている箇所が赤くなったり腫れたりするのは血流が多くなっているからです。なので炎症している個所に血流が多くならないように、血液の流れを悪くする効果のある冷やすことが最適なんですね

ぎっくり腰になったときは腰が炎症を起こして痛みが出ているので、腰を冷やすことがぎっくり腰になった際の最適な対処法ということになります。

ぎっくり腰になった時、最適に冷やす方法

ぎっくり腰,冷やす

ぎっくり腰になった時は炎症が起きているから炎症を抑えるためには”まず冷やす”ことがぎっくり腰を早く治すのに良いと分かっても、では一体どうやって冷やすのが最も効果的なのか?

冷やすのが有効と言ってもやり方を間違えると、冷やす効果が発揮されずにぎっくり腰の痛みを抑えることにならなかったり、冷やすことでかえってぎっくり腰を悪化させてしまう場合もあります

なので、正しく冷やす方法を覚えてぎっくり腰の痛みをより早く抑えて、早期回復を目指してきましょう!

逆効果や効果のない冷やす方法

まずは冷やす方法として、炎症を抑えてぎっくり腰の痛みを和らげるのには適していない冷やし方をご紹介します。『ぎっくり腰には冷やすのが良い!』からといって、冷たければ何でもいい訳ではないので以下で紹介しているような、冷やす方法はしないようにしましょう!

冷えピタや冷感湿布で冷やすのは効果薄い

ぎっくり腰,湿布NG

冷えピタや冷感湿布で冷やすと確かに冷たさを感じますが、この冷感は水分が水蒸気になるときの気化熱で冷たく感じているだけで炎症を抑えられるほどの温度まで冷やすことは出来ないので、ぎっくり腰になった時に適していません。

炎症を抑えるには感覚がマヒするくらいの冷たさが必要なので、夏場の水道水などを使って腰を冷やすのも冷たさが不十分で炎症を抑える効果は期待できません。

冷凍庫から出したばかりの氷はキケン!

ぎっくり腰,直接氷NG

ぎっくり腰の炎症を止めるために感覚がマヒするくらい冷やす必要があるといっても、あまりにも冷たすぎるのも凍傷を引き起こす危険性があって、腰を冷やすのには適していません。

特に冷凍庫から出したばかりの氷は-20℃くらいになっていることがありますので、直接腰にあてて冷やすのはもちろんのこと、ビニールに入れてからあてて冷やすのも危険です。

水道水などを使って冷凍庫から出したばかりの氷の温度を少し上げてから、ぎっくり腰の痛みが強い場所を冷やすようにしましょう!

最適に冷やす方法は”氷のう”

ぎっくり腰,氷のう

ぎっくり腰になった際に腰を冷やすのは、”氷のう(アイシングバッグ)”を使うと凍傷のリスクもなく最も効果的に冷やすことが出来ます。氷のうが自宅にない人は1000~2000円くらいで買えますので予め買っておくことをお勧めします。

そして氷のうだけでなく、氷のうを固定するためのバンテージなどもあるとより効果的に冷やすことが出来てぎっくり腰の炎症を抑えられます。無い場合はバスタオルなどでも良いです

腰は身体の背面ですし広範囲ですので、手で氷のうを腰に当てて冷やすのは難しいと思います。しかも手で当てるだけだと腰の深部にまで冷却効果が行き渡りません。

なので出来ればバンテージなどを用意しておいて、ぎっくり腰で痛い部分をしっかり冷やすことが出来るように、氷のうを必ず固定して冷やすようにしましょう!

ぎっくり腰で冷やす時間と期間は?!

次にお伝えするのは、ぎっくり腰になった際にどのくらいの時間冷やすと良いのか?どのくらいの間隔を空けて再度冷やすのか?どのくらいの期間冷やすと良いのか?といったことです。

ぎっくり腰になった際に腰を冷やすことで炎症を抑えるには、冷やす時間や感覚、期間を適切にする必要があります。これは凍傷を防いだり、冷やしすぎて筋肉が固まりすぎてしまうのを防ぐ目的もあります。

冷やす時間の目安は1回20分

ぎっくり腰,冷やす時間

ぎっくり腰になった際に炎症を抑えるために腰を冷やすと、

  • 1.最初に強烈な冷たさを感じる
  • 2.冷たさに慣れてきて今度は熱を感じる(焼ける感じに近い)
  • 3.冷たさや熱ではなくて痛みを感じるようになる
  • 4.感覚がマヒしてきて何も感じなくなる

この一連の流れが来たら冷やすのやめると効果的に炎症を抑えることが出来ます。そしてこの1~4の流れを終えるのに15~20分くらいと言われています。もちろん個人差がありますが基本的には1回15~20分を目安に冷やす良いです。

冷やす間隔は1~2時間おきがベスト!

次に大事なのは、1回冷やすのを終えてから再度ぎっくり腰で痛みのあるところを冷やすまでの間隔です。

1回15~20分間、冷やすとしばらくアイシングの効果が続きますし、連続して冷やすと凍傷になったり血流の悪い時間が長引くことでかえって回復が遅くなるので間隔は1~2時間は空けるようにしましょう!

ぎっくり腰で痛い部分を冷やすことは炎症を抑えて痛みを抑えることが目的ですので、1回のアイシングを終えて痛みが出ないようなら再度冷やす必要はありません



また1~2時間おきに冷やすことを続けていてぎっくり腰の痛みが結構治まっている状態であれば、今度はぎっくり腰の原因となる筋肉の凝りや張りを解消するためにストレッチなどを行うようにしましょう!

※おすすめのストレッチは以下の記事を参考にしてください

冷やす期間は最長でも3日間

ぎっくり腰,冷やす期間

ぎっくり腰になった際にはどのくらいの期間、腰を冷やすと良いのか?を説明してきます。

結論から言うと、冷やすのはぎっくり腰になった初日だけで良いです。もし翌日以降も痛みが強く出る場合は3日目はアイシングを続けても大丈夫です。


なぜ1日だけかというと、腰に限らず身体は冷やすことで血流が悪くなったり筋肉が固くなったりするからです。ぎっくり腰の原因は筋肉が凝り固まっていることが原因であることが多くて、冷やすことでさらに固まってしまいます。

ぎっくり腰を発症した直後は炎症と痛みを抑えるために冷やすのですが、その後ぎっくり腰を再発しないためには筋肉を柔軟に保つ必要があるので冷やすと逆効果になります。

そして傷ついた筋肉や細胞を修復するには酸素や栄養が必要ですが、それを運ぶ役割をしているのが血液なので、血流が悪くなることはぎっくり腰の回復を遅らせてしまいますので、いつまでも冷やすのは良くないです。


アイシングを最大でも3日で終わらせる理由は、もし3日以上強い痛みが続く場合はぎっくり腰の中でも脊椎圧迫骨折や脊椎管狭窄症、椎間板ヘルニアといった病気を発症していて、アイシングではこれらの病気の対処法にはならないからです。

ぎっくり腰は正式名称『急性腰痛症』といって、急性腰痛症とは急激に腰に痛みが走る病気(例:腰椎捻挫、脊椎圧迫骨折、脊椎管狭窄症、椎間板ヘルニアなど)の総称です。

多くのぎっくり腰は腰椎捻挫であり、腰の筋肉が捻挫した状態で炎症を抑えて安静にするだけでも回復していきますが、その他の脊椎圧迫骨折などは腰を冷やすことで炎症を抑えても病気が治るわけではないので整形外科などのお医者さんに診てもらう必要があります

※『急性腰痛症』について詳しくはこちらの記事を参考にしてください


※また、ぎっくり腰で何科を受信すれば良いのか迷った際はこちらを参考にしてください