ぎっくり腰,座れない

ぎっくり腰で座れないワケ

ぎっくり腰は急激に強烈な痛みがやってくるもので、時には椅子にも座れないほどに痛みを感じる場合もあります。しかし、ぎっくり腰が痛くて座れない人がいる一方でぎっくり腰でも座れないほどではない人もいます。

この違いは、単にぎっくり腰と言っても実際には痛んでる場所が違っていたり、他の様々な病気も同時に発症している場合などがあるからです。

もしぎっくり腰になった時に痛みのあまり椅子に座れないのなら、ぎっくり腰の中でも仙腸関節という場所を痛めている場合か、もしくはぎっくり腰ではなくて坐骨神経痛という病気になっている可能性が高いです。(ぎっくり腰と同時に発症する場合もあります)

ぎっくり腰と坐骨神経痛は知らないと区別するのは難しいのですが、対処法が変わってきますので適切な対処を取れるようになるため、ぎっくり腰と坐骨神経痛の見分け方、坐骨神経痛で座れない時とぎっくり腰で痛くて座れない時のそれぞれで対処法をご紹介していきます。

ぎっくり腰と坐骨神経痛の見分け方

坐骨神経

ぎっくり腰と坐骨神経痛、どちらも痛みが強くて座れないことがあることは似ていますが、違う病気ですので症状も対処法も当然違ってきます。この二つを見分ける前に、ぎっくり腰よりも痛みで座れない事が多い坐骨神経痛について見ていきましょう!

坐骨神経とは腰からお尻の方へ下に伸びて足先まで通っている神経のことで、坐骨神経痛とはその名の通りにこの坐骨神経が筋肉のゆがみなどが原因で痛むことです。

坐骨神経は腰というよりはお尻の方にあるのですが、お尻と腰の位置は近くて範囲の広い部位ですし、ぎっくり腰も坐骨神経痛も痛みが広範囲に出るので紛らわしくなっているんですね。


しかし見分け方はちゃんとあって、ぎっくり腰の場合は痛みが強くて座れない時でも痛むのは腰や股関節まわりだけなのに対して、坐骨神経痛の場合は太もも(特に裏側)まで痛みが出ます

また座れないほどの痛みだけでなく痺れも同時に発症している場合はぎっくり腰ではなくて坐骨神経痛になっている可能性が高いでしょう。

座れないほどの痛みが出る坐骨神経痛の原因とは?!

次に座れないほどの痛みが出る坐骨神経痛の原因を見ていきましょう。

<<坐骨神経痛になる主な原因>>

1.同じ姿勢を長時間続けている

2.姿勢が悪くて身体が歪んでいる

3.運動や仕事で筋肉疲労が溜まっている

4.運動不足や睡眠不足などの生活習慣

5.ストレスがたまっている

これらはいずれもぎっくり腰になる原因と同じものばかりで、そのため余計にぎっくり腰と坐骨神経痛の見分けが難しくて、椅子に座れないほどの痛みが出るときはなおさらです。

少しだけ違うのがぎっくり腰は主に腰の筋肉に負荷がかかり張りや凝りがあると発症するのに対して、坐骨神経痛は腰に加えてお尻の筋肉が疲労や負荷で張ったり凝ったりすると発症します。

そして厄介なことに、原因が似通っているということは、座れないほどの痛みが出ているときはぎっくり腰と坐骨神経痛を同時に発症している可能性も高いです。

坐骨神経痛だった場合の対処法

坐骨神経痛

ぎっくり腰か?と思って座れないほどの痛みが出て、尚且つお尻や太ももにも痛みが出る、痛みだけでなく痺れもあるという場合は坐骨神経痛になっている可能性が高いので、対処法を変える必要が出てきます。

まずはぎっくり腰同様に強烈な痛みが出ることがあり、座れないほどの痛みを伴う場合があるので痛みが治まるまで楽な姿勢を取ります。その後まずはお医者さんにレントゲンやMRIなどで腰の状態を診てもらうのがおすすめです。

ぎっくり腰もそうですが坐骨神経痛は椎間板ヘルニアを併発している場合がありますので、まずは腰の状態をしっかり確かめることが大事です。お医者さんに診てもらった後は再発しないように身体の歪みや凝りを治すためストレッチやマッサージをすると良いですよ!

ぎっくり腰で座れない時は骨盤が原因?!

仙腸関節

今度は坐骨神経痛ではなくて、ぎっくり腰で痛みが強くて座れない場合の対処法を説明します。

ぎっくり腰の中でも痛みで座れないという場合は骨盤にある仙腸関節というと場所が損傷している可能性が高いです。仙腸関節とは背骨の下にある仙骨と骨盤をつなぐ左右で対になっている関節です

※仙腸関節についてはこちらで詳しく説明しています

この仙腸関節は脚の付け根付近にある間接で股関節を曲げるときによく使われます。なので股関節を大きく曲げる動作が必要な座るときに痛みが出ると、”痛くて座れない”という状態になるんですね。

ぎっくり腰といっても腰の筋肉が捻挫したり神経に痛みが出たり、骨折をしていたりと様々な場合が考えられます。その中の一つに仙腸関節の損傷もあって、ぎっくり腰で仙腸関節が損傷した時は股関節を曲げるのが困難になり”ぎっくり腰で座れない”状態になってしまいます。

痛みを抑えるためにはアイシング

ぎっくり腰で座れないほどの痛みがあるときは、先ずは痛みを抑えることを優先します。ぎっくり腰の痛みを効果的に抑える方法は”アイシング”、つまり腰の痛い部分を冷やすことです。

ぎっくり腰で座れないほどの痛みが出ている場合は仙腸関節など股関節のあたりで炎症を起こしていたり、痛みが発生している可能性が高いですが股関節のあたりをアイシングすることが難しい場合があります。

ですが、ぎっくり腰の炎症や痛みは広範囲に及ぶことが多いので座れないほどの痛みが出ているときでも腰を冷やして炎症や痛みが広がるのを防ぎます。

※具体的なアイシングのやり方や、なぜ冷やすと良いのか?といったことはこちらの記事を参考にしてください


ぎっくり腰の痛みが出ない姿勢とは?

ぎっくり腰で座れない

ぎっくり腰で座れないほどの痛みが出ているときはアイシングも大事ですが、痛みが出ない楽な姿勢を取ることも大事です。仙腸関節の痛みが原因で座れない可能性が高いのでなるべく股関節を使わずに、腰が痛まない姿勢が楽になる場合が多いです。

どうしても椅子に座る必要がある!といった状況でもない限り、座れないほど痛みが出ているときに無理に座る必要はありません。

しかも座っているときは仙腸関節を始めとして腰まわりの筋肉や関節などに最も負担がかかるので、痛みで座れないのに無理して座ろうとすると余計に悪化してしまう恐れもあります。

そこで、ぎっくり腰の痛みが強くて座れない時にオススメの楽な姿勢を立っているときと寝ているときでそれぞれご紹介していきます。

立っているときに楽な姿勢

立っている状態でぎっくり腰の痛みが出ている、尚且つ座れないほど痛みが強いという場合にとると楽な姿勢は先ず第一に”背筋を伸ばすこと”です。ぎっくり腰の痛みが出ているときに背筋を伸ばすのは辛いと思いますが、かといって前かがみの姿勢は腰や股関節に与える負荷がとても大きいです。

痛みのあまり前かがみでいると、いつまで経っても中々痛みが治まらないということになりかねないので、なるべく背筋を伸ばすようにしましょう!



背筋を伸ばしている状態が実は最も腰および仙腸関節に負担が少ないので、アイシングしながら背筋を伸ばして立っていれば段々と痛みが引いてくるはずです。

しかし、痛みが強くて難しい!という場合は背筋は伸ばしたままで、壁に寄りかかったり何か支えになるものに掴まったりしても大丈夫です!その方が腰にかかる体重が軽くなるので痛みも軽くなります。

もし持っていれば、ぎっくり腰で座れないほどの痛みが出ているときは”コルセット”を使って背筋を伸ばすようにするのもオススメです。ただ、コルセットを長い間つけていると筋力低下を引き起こしてぎっくり腰の再発につながるので痛みが引いたらコルセットは外しましょう。

横になるときに楽な姿勢

ぎっくり腰の楽な姿勢

次は寝ている状態でぎっくり腰で座れないほどの痛みが出た時や、ぎっくり腰で座れないだけでなく立つのもしんどいほど痛みが出る時などに使える、横になるときの楽な姿勢です。

もしぎっくり腰で座れないほどの痛みが出ているときでも、横になれば楽になる可能性は高いです。なぜなら座っているときが最も腰に負担がかかっているのに対して、横になっているときは最も腰に負担がかからないからです。

具体的に、横になるときに楽な姿勢の取り方としては、

  • 1.仰向けか横向き
  • 2.膝を軽く曲げる
  • 3.膝の下にクッションを置く

この3つで座れないほどにぎっくり腰が痛いときでもかなり楽になります。

仰向けか横向きにするのはうつ伏せが腰に負担かかるからです。足を軽く曲げるのはぎっくり腰で緊張した股関節が緩むからです。そして膝の下にクッションを置くことで脚の重みをクッションで支えられます

※ぎっくり腰になった際の楽な姿勢については以下の参考記事に詳しく書いています!

ぎっくり腰でも座りやすい椅子とは?!

腰が痛くなる座り方

ぎっくり腰が痛くて座れないけど、『仕事上座る必要がある』『食事の際は座りたい』といった場合があると思います。そういう時は、ぎっくり腰で座れないほどの痛みが出ているときでも比較的に座りやすい椅子を用意すると良いです。

座っている時に腰に痛みが出てしまう主な要因は

  • 1.背筋が伸びておらず猫背になっている
  • 2.椅子に浅く座っていて腰が浮くことで負担がかかっている
  • 3.座るときに足が浮いてしまい、仙腸関節が引っ張られる
  • 4.座っているときは脚を使わず腰だけで上半身の重さを支えている

ただでさえ座っているときは最も腰に負担がかかっているのに、ぎっくり腰で座れないほどの痛みが出ているときにこれらの要因も加わると、腰にかなりの激痛が襲ってきます。

そこで、ぎっくり腰で座れないほどの痛みが出ているときでも椅子に座りたい!という場合は、これらの腰を痛める要因を取り除ける椅子、つまり楽に背筋が伸びて足が浮かずに腰にかかる体重を減らせる椅子を使うと良いです。

腰痛が楽になる椅子

具体的には

1.猫背にならず楽に背筋を伸せるように背もたれがあること

2.浅く腰掛けることが無いように腰の位置にまで背もたれがあること

3.足が浮かないように椅子の高さを調整できること

4.上半身の体重を乗せられる肘掛けがあること

最低限これらの条件を満たしている椅子だとぎっくり腰の痛みで普通の椅子では座れない時でも、楽に座ることが出来ますよ!

もし背もたれが後頭部の方まであると、腰が頭を支える負担を軽くできるので尚良いです!また、椅子の高さは調整できない場合は脚の下に台を置くことでも調整できますよ!

ただし、楽な椅子であったとしても座っているときが腰に負担をかけていることに変わりは無く、長時間座っているとぎっくり腰が悪化して、余計に座れない状態になってしまうので気を付けてくださいね!