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軽度のぎっくり腰が実は一番厄介?!

ぐっ・・今回のぎっくり腰は軽度だと思っていたのに・・

腰田さん!もしかして軽度だと思って何も対処しなったのかしら?

ああ、少し痛みはあるものの普通に生活できるし放っておけば治ると思ってたんじゃ

それはいけないわ!腰田さん!軽度のぎっくり腰だからこそしっかり対処するべきなのよ
あなたも『軽度のぎっくり腰だから放っておいても大丈夫だろう』と思って腰田さんのように大変な目にあったことはありませんか?!実は軽度のぎっくり腰が一番厄介だったりするのです。
その理由は”痛くても普通に生活できること”にあります。腰に痛みがあるものの、日常生活に支障きたすほどではないために、ぎっくり腰になった時に本来すべき対処を怠ってしまうのです。
ですが、軽度とはいえぎっくり腰はぎっくり腰。腰の筋肉や関節などに炎症が起きていて損傷があることに変わりません。それなのにいつも通りの生活を送っていると知らぬ間に損傷がひどくなり痛みが大きくなってしまいかねません。
さらに軽度のぎっくり腰で休みを取って1日安静にしていられることも少ないと思いますので、ぎっくり腰になったとしても仕事や家事をこなさなければいけなくて、ぎっくり腰が悪化することもあります。
そこで、今回は軽度のぎっくり腰になった時に取るべき対処法や、軽度のぎっくり腰を悪化させないように仕事や日常生活で気を付けるべきことをご紹介していきます。軽度のぎっくり腰だからこそ長引かせずに早期回復するためにしっかり確認していきましょう!
軽度のぎっくり腰になった時の対処法
軽度のぎっくり腰とはいえ基本的な対処法は変わりません。炎症を抑えること、痛みの出ない姿勢を取って無闇に動かさないこと等、普通のぎっくり腰になった時に行う対処法と同じです。
ただ、軽度のぎっくり腰の場合はそれほどゆっくり安静にしていられない場合がありますので、その際にぎっくり腰を悪化させないための対処法もご紹介していきます。
軽度のぎっくり腰でも炎症は起きているので、まず冷やす!
軽度のぎっくり腰であっても痛みの出る原因となる炎症が起きているので、まずは炎症を止めることが必要になってきます。炎症を止めて痛みを軽減するには”冷やす”のが最も効果的で、これは軽度のぎっくり腰であっても同じです。
※冷やす(アイシング)の具体的な方法はこちらの記事を参考にしてください
ただし、軽度のぎっくり腰の場合は通常のぎっくり腰に比べてひどい炎症では無いので、冷やす時間は少し短めに15分程度にした方が良いでしょう。あまり冷やしすぎると腰回りの筋肉が固まってぎっくり腰の悪化や再発につながってしまいます。
冷やす回数も1,2回程度で痛みが治まってくると思いますので、必要以上に冷やさないようにしましょう!そして腰を冷やすときは最も冷却効果の高い氷のうを使うようにしてくださいね。
動けたとしても動かない方が良い
腰を冷やしたあと、普通のぎっくり腰であれば痛みの出ない楽な姿勢を取って痛みが引くまで安静にしているのが良いです。なので軽度のぎっくり腰も同様になるべくなら安静にしている方が良いですが、それほど安静にしなくても動ける場合が多いと思います。
ここが軽度のぎっくり腰で一番危険なところで、”動けるから動いてしまう“と筋肉の損傷がひどくなったり骨盤の歪みが大きくなったりして、ぎっくり腰がどんどん悪化してしまいます。
ですが、軽度だとぎっくり腰になっても『動けるから大丈夫』と油断して、軽度のぎっくり腰だったのに悪化させて重症化してしまうケースが少なくありません。
軽度のぎっくり腰であっても痛みの出ない楽な姿勢を取ることは怠らないでください。もしどうしても仕事などで動かなければいけない場合はコルセットを着用するなどして、腰の動きを少なくして負担を最小限に抑えるようにしましょう!
※コルセットの使い方や注意点はこちらの記事を参考にしてくださいね
軽度のぎっくり腰でも病院に行った方が良い
軽度のぎっくり腰が重症になってしまう要因は『軽度だから病院に行かなくても大丈夫だろう』と考えてしまうことにもあります。軽度のぎっくり腰であってもヘルニアなどの病気になっている場合もありますので、腰の状態を確かめるためにも病院には1度行った方が良いでしょう。
また、ぎっくり腰は骨盤や筋肉の歪みから発症する場合が多いので、自分では気づきにくい身体の歪みの状態や原因などを知るためにも病院で診てもらうことをオススメします。
※もしぎっくり腰で何科に行けばいいのか迷う場合はこちらの記事を参考にしてください
軽度のぎっくり腰になったときに気を付けること
次に軽度のぎっくり腰になった際に気を付けるべきことをご紹介していきます。
軽度のぎっくり腰でも発症した日は休むべきですが、ぎっくり腰になった日に運よく予定がなくて家で安静にしていられることはそうそう無いので、多くの人は軽度のぎっくり腰では休みを取らずに仕事や家事などを普段通りにやろうとして、ぎっくり腰を悪化させてしまいます。
そこで、ぎっくり腰になっても仕事などで動かなければいけない場合に、最初は軽度だったぎっくり腰を悪化させて気づいたら激痛が走ってた、といったことが無いように気を付けるべきことをご紹介していきます。
腰に負担のかかる姿勢はやめよう!
まず日常生活で軽度のぎっくり腰を悪化させないように気を付けるべきことは”姿勢”です。猫背をしていたり長時間座りっぱなしといった、腰に大きな負担をかけるような姿勢をするとぎっくり腰が重症化してしまいます。
特にぎっくり腰になりやすい人は普段から姿勢が悪い場合が多いので姿勢が悪くなっていないか意識を払うようにしましょう!もし良い姿勢を維持するのが難しいのであればコルセットなど姿勢矯正してくれる道具を使うと良いです。
また座りっぱなしは腰への負担が大きくなるので、仕事柄デスクワークが多い人も30分か1時間おきに休憩を取って椅子から立ち上がって姿勢を変えてください。ただし椅子から立ち上がるときはあまり腰を動かさないように膝の力を使ったり腹筋に力を入れるようにしましょう!
※ぎっくり腰になった際の座り方や立ち方はこちらの記事をご覧ください
ぎっくり腰が一瞬で悪化しかねない危険な2大動作
軽度のぎっくり腰であっても一瞬で重症化しかねない危険な動作とは
- 1.前傾する(しゃがむ、かがむ、立ち上がる、猫背など)
- 2.腰をひねる(歩行、寝返り、振り向くなど)
この2つの動作は腰に大きな負荷をかけるので、ぎっくり腰になっているときにやってしまうと大きな痛みが生じる可能性が高いんですね。
前傾してしまう代表的な動作は例えば、
- 落ちたものを拾おうとしてしゃがむ
- 顔を洗おうとして前かがみになる
- 椅子から立ち上がるときに前かがみになる
- 座っているときも立っているときも猫背
こういった動作をするときは膝をしっかり使うこと、腰を固定するイメージでお腹に力を入れることで腰への負担をへらすことが出来て、軽度のぎっくり腰を悪化させてしまうことを防ぐことが出来ます。
腰をひねってしまう代表的な動作は例えば、
- 歩行の時に腰をひねっている
- 寝返りをうつ
- 後ろを振り向く
1の歩行は癖になってしまっている場合が多いので気づくのが難しいかもしれませんが、骨盤が歪んでいたり脚の長さが左右で大きく違う人は腰をひねって歩いている可能性が高いので、コルセットなどを使って腰の固定をした状態で歩くと良いでしょう。
また歩行は他にも腰に負担をかけてしまう要素がたくさんありますので、以下の記事を参考に正しい歩き方を確認してみてください
2の寝返りと3の後ろを振り向くのはどちらも下半身を動かさずに上半身を動かしてしまうことが原因で腰をひねることになります。どちらの動作も腰やおへそのあたりに意識を集中して上半身と下半身を同時に動かすイメージを持って行いましょう!
また寝返りについてはより詳細なやり方を紹介していますので、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
軽度のぎっくり腰だと思って油断しないことが一番大事

いかがでしたか?軽度のぎっくり腰といってもしっかりと対処しないといけないことがお分かりいただけましたか?

ええ、軽度のぎっくり腰だからって放っておけば治るわけでは無いんですね・・油断大敵でした

そうなのよ!結局のところ、軽度のぎっくり腰では油断がもとになって重症化してしまうんです!

分かりました!今度からは軽度のぎっくり腰でも油断せずに対処するようにします!
腰田さんも言うように、軽度のぎっくり腰になった時でも油断せずにしっかりと対処するようにしましょう!適切な対処を行っていれば軽度のぎっくり腰は早く回復する可能性が高いです。
『軽度だから大丈夫』ではなくて『軽度だからこそ直ぐに治す』という意識をもって対処してくださいね!