ぎっくり腰の時はなぜ冷やす?

ぎっくり腰と発熱は腎炎

ぎっくり腰の応急処置として冷やすと良いとうことは聞きますが、実際には何のために冷やすのでしょうか?

 

冷やすことで炎症や内出血の進行を防ぐ

ぎっくり腰の時は、腰の内部では炎症や内出血を起こしている場合があり、その症状の進行を防ぐために冷やすことをします。ではなぜ炎症や内出血が起きているのでしょう?

それは、腰に溜まった疲労や強い力が加わったことで筋肉組織が損傷してしまったからです。目では見えませんが、腰の内部では筋線維が部分的に断裂していたり、血管の一部が切れていたりしているのです。

ではなぜ冷やすのか? 体のどこかを冷やすと、そこの血液の流れは低下します。つまり、ぎっくり腰の患部を冷やすということは、そこの血液の流れを一時的に少なくしようとしているわけですね。

その理由は、炎症や内出血を起こしている部分に血液が普通に流れ込めば、その部位の修復がなかなか進まないからです。ぎっくり腰の時は、冷やすことで血液の流れを少なくし、炎症と内出血の拡がりを最小限にとどめているのです。

 

冷やすと温めるの違いは?

ぎっくり腰の時に「冷やす?」「温める?」という疑問をよく耳にしますが、ぎっくり腰直後は「冷やす」ことが第一です。先にも述べましたが、「冷やす = 血流減少」「温める = 血流増加」です。

例えば、切り傷を負って血が流れている部分を温めたら、血流が増して、血液がどんどん流れ出してきてしまいます。それではなかなか傷口は塞がりませんよね。ぎっくり腰でも同じことが言えます。

腰の内部で起きている炎症や内出血を抑えるには、まずは冷やすことが先決です。炎症や内出血が治まってきた頃には、温めることが大事になります。

ぎっくり腰の時に間違えて温めてしまっては大変ですよ。

ミヤネおばさんミヤネおばさん

冷やすことにはちゃんとした理由があるのよ!

ぎっくり腰の時の冷やす方法

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ぎっくり腰の時には、冷やす上で大事な注意点があります。ただやみくもに冷やすのは、効果がないばかりか別の不調を招くことにもつながります。

冷やす時の大事な注意点

ぎっくり腰に限らず、怪我の患部を冷やす時には大事な注意点があります。

一定時間冷やす

1回に冷やす時間の目安は約20分間です。そのため、患部に当てるものが冷たすぎると、20分間も冷やし続けられません。それでも我慢して冷やすことを止めなければ凍傷を招きます。

20分間で、ほぼ患部の感覚がなくなってくるくらいの温度で冷やすことが大事です。

一定の温度で冷やす

冷やし初めは冷たくて、時間が経つにつれて冷たさがなくなってしまっては、冷やす効果が不十分になります。冷やしている間はほぼ一定の冷たさを維持させましょう。

患部を均一に冷やす

患部を冷やす時に冷やしムラができないようにすることは大事です。冷やすものが、皮膚の一部に強く当たったりしないようにしてください。

 

ぎっくり腰はアイスバッグで冷やすのがベスト

ぎっくり腰を冷やすなら、アイスバッグ(氷のう)がベストです。冷やすための道具ですから当然化もしれませんが、「一定時間」「一定の温度で」「患部に均一に」のすべてを満たしています。一家にひとつ常備しておいてもよいでしょう。

アイスバッグがなければ氷水で代用

アイスバッグがない場合は氷水で代用できます。ビニール袋に氷と水を「9:1」で入れてください。そして患部に当てる時は、そのままでは冷たすぎるので、肌とビニール袋の間にタオルを挟んで冷たさを調節してください。

氷が解けてきたら氷を足すことが必要になりますが、氷のうに近い形で活用できます。

腰田さん腰田さん

冷やす道具もとてもだいじなんじゃな!

ぎっくり腰を〇〇で冷やすのはNG

ぎっくり腰直後は冷やすことが大事ですが、ただ何でも冷やせば良いということはありません。以下に冷やす方法のNGを紹介します。

氷で直に冷やすのはNG

氷を直接肌に当てて冷やすのは、凍傷を招きますからNGです。さらに、凍ったままのサラサラとした氷は肌に張り付いてしまうことがあり、さらに危険です。氷を肌に当てることはしないでください。

コールドスプレ-で冷やすのはNG

コールドスプレーは肌の表面が瞬間的に冷却されますが、その冷たさは持続しません。そのため、ぎっくり腰で冷やす必要がある筋肉の中までは効果が及びませんからNGです。

保冷剤で冷やすのは難あり

保冷剤も直接肌に当てては、冷たすぎて凍傷を招きます。氷と同様に活用するのであれば、小さな保冷剤がたくさんあれば使えなくもないかもしれません(氷があるなら氷の方がいいです)。

また、ホームセンターなどにある板状の保冷剤は、形状が肌に合わないため、冷やす部分にムラができるのでおすすめしません。

冷湿布で冷やすのは難あり

冷湿布等は、腰の筋肉の中まで冷やすのには冷たさが弱すぎます。冷湿布を貼って冷やしているつもりになっていては、ほぼ効果は期待できないでしょう。

ミヤネおばさんミヤネおばさん

とにかく冷やせば良いっていうわけじゃないのよ!

ぎっくり腰での冷やす時間・頻度・期間

湿布の貼る時間

ぎっくり腰になったら、どの程度、いつまで冷やす必要があるのでしょうか?とにかく長く冷やすのが良いということではありませんよ。

冷やす時間は15~20分

ぎっくり腰を冷やす時間の目安は、一回がおおよそ15~20分間です。冷やし初めは冷たいですが、その後は炎症の影響で熱や痛みを感じるでしょう。そしてさらに冷たさが腰内部に届いて、感覚がマヒしてきたら一度冷やすのをやめる時です。

ただもし、冷やし始めて10分後に感覚がなくなったら、そこで一度冷やすのはやめましょう。次の時は20分ほど冷やせるように温度調節してください。

しかし、初めて冷やすときは冷やし方の程度がなかなかわからないかと思われます。その場合は時間よりも、「感覚がマヒしてきたかどうか」を基準にして行ってください。

当たり前ですが、感覚がマヒしてきたのにさらに冷やし続けたり、冷やしたまま眠ってしまうようなことは絶対に避けてくださいね。

冷やす頻度は1~2時間おき

ぎっくり腰直後は、15~20分間冷やすのを、1~2時間おきに繰り返します。あまり間隔を詰めて冷やすと凍傷を招きます。もし何回か冷やすうちに痛みが引いてきたら、それ以上冷やす必要はありません。

また、1~2時間おきというのはあくまで目安です。一度冷やした後、1~2時間では腰の体温が戻ってきていないようでしたら、冷やす間隔をもう少し空けてみてください。

冷やす期間は1~3日間

ぎっくり腰の程度によりますが、その日のうちに痛みが引いた場合は冷やすのは終わりにしましょう。痛みが続く場合、3日間冷やす必要がある時もあります。ただ、ぎっくり腰で冷やす期間は、最長3日間程度が良いでしょう。

もし3日間冷やしても改善が見られないなら、ぎっくり腰ではないケースも考えられます。その時は別の原因である可能性がありますから、医療機関へ行って調べてみることをおすすめします。

腰田さん腰田さん

冷やす時間やペースを守れば、早く回復するわけじゃな!

ぎっくり腰直後に冷やすことは必須!

ぎっくり腰直後に最適な方法で患部を冷やすことが、その後の腰に最も大切な事です。仮に、冷やす手間が面倒とかで、一日そのまま放置してしまうようなことは避けてください。完治までの期間が何倍にも長引いてしまう可能性があります。

ぎっくり腰になったら「まず冷やす」です。そして冷やす際には方法・手順をしっかりと踏んでください。慌てず焦らず冷やすことをすれば、腰は最短で復活するでしょう。