ぎっくり腰を温めるとどうなる?

入浴

痛ッ!ぎっくり腰!となった時はどうしたら良いのでしょうか?日常生活からすると、何となく健康のためには体を温める方が良い気がしませんか?カイロで温めるとか、お風呂に入るとか・・・。

しかしぎっくり腰は、腰が怪我をしている状態ですから、一概に温めることが良いとは限りません。

 

ぎっくり腰とは腰の筋肉が傷ついている状態

ぎっくり腰とは腰の筋肉組織が損傷している状態です。痛みがあるのはもちろん、炎症や内出血を起こしている場合がほとんどです。

筋肉の損傷ということは、筋線維や血管の一部が断裂したりしているわけです。外からでは損傷の様子を見ることはできませんが、腰の内部の症状は決して軽いものではありません。そのため、安易に温めることはしないでください。

ぎっくり腰になったら適切な処置をしないと、後々症状が長引く可能性は高いですよ。

 

体を温めると起こる4つの反応

人間の体を温めると、単純にどういう反応を示すのでしょうか?

1. 血液循環が活発になる・・・体を温めると血管が広がり、血液の流れが良くなります。

2. 組織の粘弾性が増加する・・・体を温めると、筋肉や血管、筋膜、皮膚などの各組織が柔らかくなります。

3. 神経系統が活性化する・・・温めることで神経の伝達が良くなり、刺激を敏感に感じやすくなります。

4. 代謝が上がる・・・エネルギー消費量が増えます。

以上の4つが、人の体を温めると示される反応です。

ぎっくり腰の時ではなく、健康状態の時に体を温めることには、いくつものメリットがあるといえますね。

 

ぎっくり腰直後は温めると危険!

ぎっくり腰になってすぐに患部を温めるとどうなるのでしょうか?

先にも述べましたが、ぎっくり腰は内部で炎症や内出血を起こしてる状態です。そのため、温めることでその部分の血液循環が増加すれば、炎症や内出血はさらに進行(悪化)してしまいます。

また、温めることで神経の伝達が良くなると、ぎっくり腰の痛みをより敏感に感じてしまいます。ただでさえ激痛なのに、さらに痛みが酷くなることが予想されます。

ぎっくり腰直後に患部を温めることは、症状悪化につながり危険です。「湯船に浸かって腰を温める」などということは、まずしないでください。

ミヤネおばさんミヤネおばさん

なんでもかんでも温めるのがいいわけじゃないのよ!

ぎっくり腰を冷やすとどうなる?

ぎっくり腰,氷のう

ぎっくり腰直後に温めるのは危険ということですが、では冷やすのはどうなのでしょうか?

 

体を冷やすと起こる4つの反応

「温める」に対して、人間の体を冷やすと以下のような反応を示します。

1. 血液循環が低下する・・・冷やした部位は血液の流れは悪くなります。

2. 組織の粘弾性が低くなる・・・筋肉、血管、筋膜、皮膚などの各組織は硬くなります。

3. 神経系統の働きが低下する・・・神経の伝達は鈍くなり、刺激を感じにくくなる。

4. 代謝が低下する・・・エネルギー消費量が下がります。

以上の4つが、人の体を冷やすと示される反応です。「温める」とは真逆ですね。

健康状態の時に体を冷やすと、不調につながる要素が多々あります。体を冷やすことのデメリットが強く印象に残っていると、つい「何でも温める方が良い」と思い込んでしまうかもしれません。

 

ぎっくり腰直後は冷やすことが第一

それでは、ぎっくり腰になった直後に患部を冷やすとどうなるのでしょうか?

ぎっくり腰の患部を冷やすと、そこの部分の血液循環は低下します。それによって、炎症や内出血がそれ以上悪化するのを抑えることができます。ぎっくり腰のすぐ後は、患部の血液の流れが少なくなった方が治りが早くなるのですね。

また、冷やすことで神経の伝達が鈍くなると、ぎっくり腰の痛みを過度には感じなくなるわけです。激痛が少しでも軽くなると、過度の緊張や痛みからのストレスも緩和され、心も体も弛みやすくなります。

ぎっくり腰の直後は、温めるよりも冷やすことの方が早期回復に向かうのですね。

腰田さん腰田さん

温めるより冷やす方が良い場合もあるのじゃな!

ぎっくり腰になった直後は腰を温めることはNG?

ぎっくり腰の直後は冷やすことが大事ですが、腰が治るにつれて「冷やす」「温める」に切り替えましょう。

 

痛みの急性期は冷やす

ぎっくり腰の急性期は、炎症や内出血を抑えるために患部を冷やしてください。では、具体的には急性期とはいったいどのくらいの期間なのでしょうか?

ぎっくり腰を冷やした場合、1~3日程度で痛みがだいぶ治まるケースが多いです。もちろん程度によって絶対はありませんが、冷やす期間は短くて1日、最長で3日間ぐらいが目安です。

ぎっくり腰の初期の痛みが軽くなり、ゆっくり歩けるようになるタイミングで急性期は終わりだといえます。炎症と内出血もほぼ治まっているでしょう。

 

痛みの慢性期は温める

ぎっくり腰の急性期が終わると、痛みの慢性期に入ります。そのタイミングで腰を冷やすことはやめて、今度は温めることをします。ただ、温めるといっても、すぐにカイロを当てたり、熱めのお風呂に入ったりはしないでください。

急性期が過ぎると、軽い日常動作が可能になります。まずは無理はせず、散歩程度の歩行を試してください。歩くことで全身はもちろん、腰周りの血液循環が良くなり、体温が上昇します。

体を動かすことも温めることなのです。

歩いて腰が温まっても痛みが増すようなことがなければ回復が期待できます。ぬるめのお湯に浸かるくらいから、腰を温めることを始めてみましょう。決してガンガン温めるのが良いわけではありませんよ。

ミヤネおばさんミヤネおばさん

腰の痛みが慢性期に入ったら温めることよ!

まとめ:ギクッときた時に温めるのはNG!

今回は、ぎっくり腰になった時には温めるのはNGかどうか?についてお伝えしました。ぎっくり腰のスムーズな回復のためには、急性期と慢性期で「冷やす」と「温める」をうまく切り替える必要があるのですね。

ただ一番大事なことは、ぎっくり腰のギクッという痛みに襲われた時は、温めることだけはしないようにしましょう。

ぎっくり腰は、最初の処置が適切に行われるかどうかが、完治するまでの期間を左右します。「急性期に温めるのはNG」だと、しっかり頭にインプットしておいてください。